1. ステルス副業詐欺
「スマホ一台・未経験歓迎」
──このキャッチコピーを見たら、まず疑って。
一見すると、誰でもできる夢の副業に見えるわ。
でも、裏を開けると「無料説明会」のあとに、必ず「高額塾」や「初期費用」の請求が待っている。
私が調査したある案件では、最初は「ゼロ円で始められる」と説明されていたのに、契約書の最後のページに「サポート費:48万円」の小さな文字があったの。
「仲間もやってます」「人数限定」など、焦らせる心理トリックを必ず仕掛けてくる。
防衛策はシンプル。
「未経験OK」「すぐ稼げる」──この2つの言葉が並んでいたら、即ブラウザを閉じること。
副業に“即効薬”は存在しない。

2. 偽アフィリエイト成功談
SNSでよく見る「月収50万突破!」のスクショ。
横にはブランドバッグを抱えた美女。
あなたも一度は見たことがあるんじゃない?
でも、そのスクショは加工ソフトで作られた“偽物”かもしれない。
私が追ったあるケースでは、収益画面のスクショを右クリックで保存して、金額部分だけを画像編集で差し替えていた。
しかも「再現性があります!」と煽って、情報商材や高額noteに誘導していたの。
この手口の怖さは、「夢を見せること」にある。
「こんなに簡単に成功している人がいるんだ」と思わせた時点で、心が揺らぐ。
気づけば「私も同じ教材を買えば稼げるかも」と思い込まされるのよ。
防衛策は、「証拠は第三者に裏付けられているか」を確認すること。
SNSのスクショやストーリーだけを根拠に信じてはいけない。

3. フロントエンド詐欺
これが今、一番増えていると感じる。
入口は「たった1000円のセミナー」や「ワンコイン講座」。
「安いなら試してみてもいいか」と思わせるのが狙いよ。
でも、そこで終わらない。
参加者リストを作られ、後日「特別プログラムに選ばれました」と10万円以上のコースに勧誘される。
「最初からそのために仕組まれていた」のに、参加者は“自分だけ特別に選ばれた”と思い込むの。
ある女性は「1000円だから大丈夫」とセミナーに参加したのに、気づけばローンを組まされ、30万円以上の教材を契約していた。
フロントエンドとは、つまり“餌”。
安さで油断した瞬間、財布を丸ごと持っていかれるの。
防衛策は、「安すぎるオファーの裏に必ず本命がある」と覚えておくこと。
“特別扱い”ほど危険な言葉はないわ。

◆ まとめ
どの詐欺も、人の「不安」と「希望」を巧みに利用している。
「すぐ稼ぎたい」「私も変わりたい」──その気持ちに付け込むのよ。
私は調査員として断言する。
疑わしいと思ったら立ち止まる勇気を持つこと。
それが、これからの時代に必要な“防御力”よ。
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