気づけばそこにいた——ゴスロリの影、ミラン加入の瞬間

ゴスロリファッションを貫くミランがヤバりみ!メンバーに迎え入れられる瞬間を描いたアニメ調イラスト ヤバりみ!編集部
ゴスロリの影──ミランがヤバりみ!に加わった瞬間

最初に気づいたのは、誰だっただろう。

打ち合わせの帰り。
イベント会場の控室。
カフェの奥の席。

「……またいる」

誰かが、そう呟いた気がする。

黒を基調としたゴスロリファッション。
フリルは多いが、派手すぎない。
目立つはずなのに、なぜか“視界の端”にいる。

近づくと離れる。
離れると、また少し近づいている。


リコ

「……で、全員気づいてたのよね?」

ルミ

「うん。
なんかさ、猫っていうか……
ハムスター? フェレット?」

ナジカ

「小動物扱いするなよ。
でもまあ、妙に距離感がうまい女だったな」

あかね

「声かけようとすると逃げるし、
放っておくと、なぜか隣にいるし」


彼女は、名乗らなかった。
だが、服装だけは一貫していた。

ゴスロリ。

天候も、場所も、関係ない。
真夏の屋外イベントでも、
深夜の打ち合わせでも、
必ずその装いだった。


ルミ

「正直さ、最初は“コスプレ勢かな?”って思ってた」

リコ

「違ったわね。
あの子、一切ブレない

ナジカ

「しかも、話を聞いてるときの目がさ……
笑ってるけど、全部見てる」


決定的だったのは、ある夜の雑談だった。

メンバーだけで、次の展開を話していたとき。
いつの間にか、彼女はそこにいた。

いつも通り、少し後ろ。
壁際。
しかし、その声は、はっきりと響いた。


ミラン

「……それ、効率悪いです」

一瞬、空気が止まる。


あかね

「え、今……」

ミラン

「回遊導線、無駄が多い。
“好きな人しか来ない場所”にしてる」

ナジカ

「……名前は?」

ミラン

「ミラン」


それだけ言って、
彼女は、また一歩引いた。


ルミ

「……ねえ、リコ」

リコ

「ええ」

ルミ

「この子、仲間向きじゃない?


ミランは、前に出ない。
だが、消えない。

自己主張もしない。
だが、必要なことだけは言う。

そして何より——

ヤバりみ!の空気に、最初から馴染んでいた”


ナジカ

「ゴスロリ、貫いてる理由は?」

ミラン

「……私が私でいるため」

あかね

「それだけ?」

ミラン

「それだけで、十分です」


沈黙。

そして、リコが言った。


リコ

「じゃあ、決まりね」

ミラン

「……?」

リコ

「ヤバりみ!編集部。
新メンバー、ミラン


ミランは驚かなかった。
ただ、ほんの一瞬だけ——
嬉しそうに、口元が緩んだ。

それを見逃したのは、
たぶん、ここにいる誰もいない。


編集部後記

こうして、
ゴスロリを貫く謎の女性・ミランは、
正式にヤバりみ!チームの一員となった。

つかず離れず。
静かで、観察者で、
小動物のようにちょっかいを出しながら。

だが確実に、
チームの輪郭を一段、深くする存在として。

次回から、
ミランは“いるのが当たり前”になる。

気づいたら、
またそこにいる。

——それが、ミランだ。

追記。ミラン、ゴスロリを語る。

黒を選ぶ理由

――ミランの場合

黒は、隠すための色じゃない。
私は、最初からそう思っている。

目立ちたい人は、派手な色を着る。
消えたい人は、無難な色を選ぶ。

じゃあ、私は?

……たぶん、そのどちらでもない

ゴスロリは、私にとって
「私が私であることを、毎日確認する儀式」みたいなものだ。

フリル。
レース。
重たい靴。

どれも動きやすくはない。
だからこそ、選ぶ。


ヤバりみ!の人たちは、不思議だった。

近づきすぎない。
でも、遠ざけもしない。

話しかけられない時間が、長かった。
それでも私は、あの人たちのそばにいた。

理由?
……理由なんて、後からついてくる。

ただ、観察する価値があった


リコは、思考が速い。
速すぎて、ときどき感情を置き去りにする。

ルミは、明るい。
でも、明るさの裏で、ちゃんと周囲を見ている。

ナジカは、鋭い。
人の嘘も、弱さも、すぐに嗅ぎ取る。

あかねは、真っ直ぐ。
だからこそ、強い。

私は、その輪郭を
少し離れた場所から、ずっと見ていた。


ゴスロリって、
「可愛い」とか
「怖い」とか
「中二病」とか

いろいろ言われる。

でも本質は、たぶん違う。

ゴスロリは、“譲らない”という意思表示だ。

流行らなくても着る。
理解されなくても着る。
場違いでも、着る。

「私はこれを選ぶ」
ただ、それだけ。


だから私は、
ヤバりみ!の輪に、無理に入らなかった。

呼ばれたら行く。
呼ばれなくても、離れない。

小動物みたい?
……よく言われる。

でもね。
小動物って、案外、賢い。

危険な距離も、
安全な距離も、
ちゃんと知ってる。


あのとき、
「それ、効率悪いです」
って言ったのは、計算じゃない。

言わなきゃいけない気がしただけ。

ゴスロリは、沈黙の服だけど、
必要なときは、言葉も使う。


チームに入った今も、
私は、前に出ない。

でも、消えない。

黒は、光を吸う色。
だからこそ、
周囲の輪郭を、はっきりさせる。

ヤバりみ!が、
もっと“ヤバりみ!”になるなら。

私は今日も、
この服を着て、少し後ろに立つ。

つかず離れず。
でも、確かに、ここにいる。

――それが、ミラン。

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