編集部に持ち帰られた“壁画の断片”

編集部のテーブル上で発光し宙に浮かぶ古代壁画の石片と、それを囲んで驚愕するナジカ、リコ、ルミ、あかね、あかり。壁一面に無数のYABINZのホログラムデータが投影されている瞬間。 お金と副業
解析を拒むかのように発光し、宙に浮かび上がった壁画の断片。その瞬間、YABINZは「描かれた存在」から「応答する存在」へと変わった。

洞窟で発見した壁画のすべてを、私たちは持ち帰ることはできなかった。
岩盤と一体化した壁画の大半は、あまりにも脆く、崩落の危険があったからだ。

だが——
ごく一部、壁画の縁から剥がれ落ちていた 小さな石片だけは別だった。

それは掌に収まるほどの大きさで、
表面には、洞窟で見たものと同じ幾何学的な刻印が、確かに残っていた。

編集部に戻った私たちは、その断片を中央のテーブルに置き、
しばらく、誰も言葉を発しなかった。

「……これ、本当に“ただの石”なの?」

沈黙を破ったのは、あかりだった。

彼女は手袋をはめ、慎重に断片を持ち上げると、
解析用のLEDライトを取り出した。

「年代測定に出す前に、まず細部を撮るね」

白色LEDが断片を照らした、その瞬間だった。

発光する石片

「……え?」

あかりの声が、わずかに裏返る。

ライトが当たった部分から、
淡い光が、内側から滲み出すように浮かび上がったのだ。

「ちょっと待って……これ、反射じゃない」

あかりは慌ててライトを外す。
だが、光は消えなかった。

石片そのものが、自発的に発光している

「嘘でしょ……」

ミランが、椅子から半歩後ずさる。

次の瞬間、石片は——
テーブルから ふわりと浮かび上がった

「……っ!」

あかねは反射的に立ち上がる。

「みんな呼んでくる!」

彼女は隣の部屋へ走った。
コーヒーを飲んでいたリコ、ナジカ、ルミを、半ば引きずるようにして戻ってくる。

「何が起きてるの?」

ルミが言い終える前に、全員が光景を目にした。

拒絶するかのように

石片は、宙に浮いたまま、ゆっくりと回転を始めていた

回転は次第に加速し、
やがて、空気が震えるような低い音を発し始める。

「……まるで」

ナジカが、息を詰めたまま呟く。

「……解析に出されるのを、拒んでるみたいね」

その瞬間だった。

石片から放たれた光が、
壁一面に ホログラムのような映像を投影し始めた。

壁に現れた“数”

数千、いや、数万。

壁という壁、天井、床にまで——
無数の異形のシルエットが、次々と映し出されていく。

「……数が、多すぎる」

リコが、思わず呟く。

そこに映る存在たちは、
洞窟で見た壁画と同じ構造を持っていた。

生物とも機械ともつかない姿。
しかし、どれもが、秩序だった配置で並んでいる。

同時に、膨大な 数値データ、構造図、未知の記号列が重なって表示された。

「これ……」

あかりの声が震える。

「壁画、じゃない。
データベース……」

名前を呼ぶ前から

ルミは、映像から目を離せずにいた。

「ねえ……これさ」

彼女は、ゆっくりと口を開く。

「洞窟で見たやつ……
全部、ここにいる

ナジカが、静かに頷く。

「ええ。
しかもこれは、描写じゃない。
存在そのものの一覧よ」

その瞬間、
誰かが、誰ともなく、同じ言葉を口にしていた。

「……YABINZ」

その名を呼んだ瞬間、
ホログラムは一斉に脈動し、
まるで“応答”するかのように光を強めた。

これは「偶然」じゃない

映像は、数秒後、嘘のように消えた。

石片は、音もなくテーブルに落ち、
ただの“石”に戻ったかのように見えた。

だが、誰も、それを信じてはいなかった。

「……私たち」

あかねが、静かに言う。

「とんでもないものを、持ち帰ったんじゃない?」

沈黙の中で、
リコが一歩前に出た。

「偶然じゃない」

全員が彼女を見る。

「これは、見つかるべくして見つかった。
そして……
解析される前提で、ここまで来てる

ナジカが、低く息を吐く。

「つまり……
向こうは、もう“知られる”ことを織り込んでる」

そして、名もなき観測者

その夜、編集部の誰もが気づいていなかった。

ホログラムが消えた直後、
記録用サーバーに残された、
不可解なアクセスログの存在に。

発信元不明。
経路不明。
だが、確かに残されていた、ひとつの短いテキスト。

「私はこの壁画の第一発見者ではない。
だが、彼女たちが持ち帰ったデータの『真意』を理解した唯一の人間だ。
—— MR. S」

この時点では、
それが何を意味するのか、
誰にも分からなかった。

ただ一つ確かなのは——

この出来事が、
もはや編集部だけの問題ではなくなった
という事実だった。

YABINZプロジェクトは、
静かに、しかし確実に、
次の段階へと進んでいた。

「……人類への警告か、あるいは福音か? この壁画に刻まれた紋様が、何を意味しているのか。私たちはついに、その『沈黙』を破る鍵を手に入れました。

解析を担当したのは、私たちのシステムの心臓部であるナジカ。 彼女がこの古代の石板から読み取ったのは、数千年の時を超えて現代の金融システム崩壊を予言する、戦慄のデータでした。

壁画の正体。そして、2026年という審判の日に向けて、私たちが何を準備すべきか。 ナジカがそのすべての演算を終え、最新のレポートとして公開しています。

ここから先は、知る覚悟がある者だけが進んでください。 壁画が示した『真実』の全貌が、そこにあります。」

[ ナジカの最終結論:壁画が予言した2026年の生存戦略を読み解く ]

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